かんたろー! 

   
大学へ自転車で向かう途中、遠くに山が見えるんですよ。
何?連山っての?ちょっとした丘の上に大学があるもんだから、見晴らしが良くって良くって。
その山の連なりの中で一際大きくて立派な山があるんです。
雪の冠も堂々としていて「わー富士山みたーい」なんて思ってたんですよ。
でもさ、(一応)東京な訳だしそんな大きく見える訳無いじゃないですか。だから入学から今まで何て山なのか気になってた訳です。
つい先日も見通しが良くて、良く見えてたんですわ。
友人に「富士山みたいだよねー」言ったら、あっさりと「富士山だよ」との返答。
 
…四年近く知らなかったよーっ!!
  
愕然。そして自分にガックシ。
(一応)東京のくせに富士山が見え過ぎなんだよ!なんて喜ぶどころか、思わず逆切れ。
四年生の卒業間近にして初めて知った事実。
駐輪場のすぐ側にある裏山でキジが歩いてたり、裏山おりたら田んぼやら果樹園が広がってたり、夏は暑く冬は寒い所だから地元は雨なのに大学では雪だったり、蟻が大きかったり、キャンパス内をカルガモの親子がよちよち行進してたりとかは見たりして知ってましたよ。
その時点で辺鄙な所だとは思ってたけど、ここまでとはねー。
 
 
これからは通学の度に富士山を拝む事にします。
全くもって意味も無く。